成人式の撮影

成人の晴れ着姿をプロが撮影

成人式

成人式の由来

成人をお祝いする儀礼は成人式に限らず昔からいくつかありました。 元服のその中のひとつに数えられますし、通過儀礼という意味では日本以外にも同じような儀式があらゆる国で伝承されています。 現在日本各地で行われている成人式は1946年に埼玉県で開催された青年祭がもとになっているので、もしも興味を持たれたり出身が埼玉だったり青年が大好物という人がいたら、 図書館やインターネットで詳しく調べてみるとよいでしょう。 会場は小学校の校庭ですがテントを張ったりと頑張って見栄えをよくし、現在の成人式のように日本の将来を担う新成人を応援するイベントだったようです。 やがてこのようなイベントが全国各地に広がって行き、今の成人式へとなりました。 始まったばかりの頃はまだ「成人式」という名称も「成人の日」という祝日も日本には存在しませんでしたが、青年祭をいいアイデアだと気に入ったのか国としてもその行事を後押しする形で応援することになりました。 1949年から1月15日が成人の日として定められたのも青年祭の影響でしょう。 この祝日が開催日の目安となり、今でも日本各地で毎年開催される成人式は成人の日に行われる流れが出来上がったのです。 祝日法改正により2000年以降は決められた日付ではなく、1月の第2月曜日が成人の日になりましたがこの時期に成人式を行うことに変わりはなく、1月はきっと美容院や写真スタジオは大忙しなのでしょう。

参加資格

成人式の参加資格は地域によってまちまちですが、基本となるのは開催される地域に住んでいて新成人になる者ということになるでしょう。 スッキリとしておりわかりやすそうに見えるのにどうして地域によって違いが発生するのかというと、「新成人」の定義が1つではなく、各地域によって統一されていないことが原因にあるようです。 例えば東京のある地域では今年成人式に参加できる年齢なのに、同じ誕生日の人が広島では参加を断られてしまう、来年出直してきてね、と言われてしまうケースが 割と発生しているのでいろいろと不便で問題があるのです。 上手いタイミングでマンションから新築の建売住宅に県をまたいで引越しをした場合、マンションから成人式に参加してお土産をもらい写真スタジオで記念撮影を終えてから引越し、 翌年にはあまり友達も作れなかったけど今度は一戸建ての住宅から成人式へ和服を着て参加する、ということも出来てしまうのです。 通常なら一生に1度しか味わえない成人式の喜びを2年連続で味わい酔いしれることが許されてしまうのですから、他の新成人からしたらいささか不公平感があると文句を言いたくもなるでしょう。 そしてなんとも恐ろしいことに、逆のパターンもありえるのです。 郵便局と歯医者さんの近くに建築された注文住宅に住んでいた時は「やっと来年成人式だ、何着ていこうかな楽しみだ」とワクワクしていたのに、 両親が一目で惚れてついつい衝動買いしたデザイナーズマンションへ引っ越したら「君の年齢だと次の成人式に参加する資格はありません」となることも考えられるのです。

成年式

>成人式と似たものに「成年式」と呼ばれるのがありますが、こちらを経験したことのある人は日本人の中でもごく一握りではないでしょうか。 「二十歳を超えているけど成年式がなんなのか知らないよ、聞いたことも無い」という人はほぼ間違いなく参加資格を持ってないので、うっかり出席し忘れた、 連絡がうまく届かなくて参加するチャンスを逃した、と悔しがる必要もありません。 成人式に漢字で見るとどことなく似ているので、成人式とセットで行われるのかな、同じ時期に連続で開催されていたのかな、と勘違いしそうになる人も多そうですが、実は一般人には縁のない行事なのです。 厳かな雰囲気は字面からは伝わってきませんが、天皇および皇族が成年になった時に行われる儀式が成年式なのです。 なのであっちで成年式をやっているよと聞きつけて「自分も今年成人になるからちょっと顔を出してみよう」「中学校の同級生とか懐かしい顔ぶれに会えるかも」とノコノコ出席するわけにはいかないのです。 成人式とは全く違う行事で、天皇・皇太子が満18歳、皇族が満20歳になった時に行われる限られた一族のみの儀式なのです。 よっぽどその最中に出くわしたり潜り込んだりすることはないでしょうが、もし万が一成年式に誘われたり友人が参加しようとしているのに気が付いたら、自分は皇族か、 その友人は天皇なのかを今一度確認をして、参加資格がないと判断できたら諦めて写真スタジオで記念写真を撮るだけで満足するように説得しましょう。